メディカルケアライティング
病院環境は、患者にストレスをできるだけ与えることなく、
特別な場所に来ていると感じさせない、日常の家庭生活に
できるだけ近い環境、いわゆる癒しの環境づくりが基本となります。
病室の照明は、診療および看護のための照明を満足にする必要が
あるとともに入院患者の生活の場としての照明でもあります。
快適な照明環境とは
(※)暫定CIE法(CGI)に代わって1995年にCIEが推奨した空間グレア指数。
数値が小さいほどグレアが少ないことを示している。
病院環境は、患者にストレスをできるだけ与えることなく、特別な場所に患者と医療関係者の快適な視環境バランスに配慮しながら空間の明るさを設定しています。また、照度はJIS9110-2010では病室平均照度100lxとなっていますが、入院患者の高齢化及び空間の明るさ感などに配慮して100lx~200lxをおすすめします。さらに、視環境からのストレスを軽減するため、ベッドに寝ている患者から光源が見えないような配慮も必要です。
照明手法の考え方
多床室の照明は、隣や向かい側のベッドからの光を、まぶしく感じさせないことが大切です。
「Bed Head Light」は器具前面の光を抑えてまぶしさを軽減しながら、天井へ向けた光による全般照明で空間をやわらかく照明し、下方への光は、読書など手元のあかりとして視環境の快適性に配慮した機能を備えた器具です。
ベッドライト+ダウンライトの設置例
処置用補助照明の設置例
□ 水平照度分布図
- DX523WL+HX100WB
(アッパー + 読書灯) - DX523WL+HX100WB
(アッパーのみ点灯) - DX523WL+HX100WB
(読書灯のみ点灯)
- 【計算条件】間口:6m/奥行:4.5m/天井高さ:2.6m/器具取付高さ:1.7m/計算面高さ:0.6m
- 【反射率】天井:70%/壁面:60%/床面:40%
- 【保守率】0.7